中学高校模型部が、ハイスクール国際ジオラマグランプリ(HiD)で審査員特別賞(タミヤ賞)を受賞
2015.04.02
去る3月28日、29日に静岡県浜松駅近くのザザシティ浜松において、第2回ハイスクール国際ジオラマグランプリが行われました。
全国の中高生のチームが、1辺がそれぞれ60センチ以内のスペースの中にジオラマを作成し、さまざまなものを縮尺した中に細かく作り込む技術やストーリー性を競うもので、プレ大会として一昨年9月に行われたエキシビション大会ではグランプリを、昨年の第1回大会では審査員特別賞を受賞しています。今回は、プレ大会を合わせると3回目となりますが、各校とも時間をかけ、じっくりと作品作りに向き合ってきたことをうかがわせる力作揃いでした。本校は、その中で審査員特別賞の一つ「タミヤ賞」を受賞することができました。毎回、作品のレベルが上がる中で健闘したといえます。
(表彰)
本校模型部では、中高有志5名のチームで参加し、プレゼンテーションのある29日には、メンバーのうち高3大野秀真君と高1熊﨑海人君(部長)、藤宮真二君の3名が、模型部員として高3の吉岡恒史君、中嶋慧悟君が浜松に行ってきました(学年は平成26年度)。
浜松駅から数分のショッピングモールの中に浜松ジオラマファクトリーというジオラマの美術館ともいうべきスペースがあり、そこに今回参加した15チームの作品が並べられていました。審査員3名の審査を経てグランプリ、準グランプリ、審査員特別賞(タミヤ賞、さかつう賞)、一般投票1位賞、ベストプレゼンテーション賞が授与されるものです。審査員は、テレビ出演もされるプロのジオラマ作家山田卓司氏、プラモデルでおなじみの株式会社タミヤ企画開発部の吉岡信夫氏、さかつうギャラリー社長の坂本賢二氏。厳しいプロの目を通った上でのタミヤ賞、生徒は満足感とともに、来年への励みとしていました。
さて、本校の作品は、「平和な日常」をテーマに、中東のとある街の風景を取り上げました。明確な主役を置かず、家屋、戦車、野菜売りの車等々を配置し、「平和な日常」という複数のストーリーを浮かび上がらせました。タイトルは「The Middle East Peace」です。
(The Middle East Peace)
各校3〜4ヶ月の期間をかけている中で、本校はもう少し余裕をもって制作すべきであったかと思われます。審査員の方にいただいた講評の中でも、「地面が単調」との指摘を受けましたが、時間をかけていれば、もう少し完成度の高い作品になっていたことでしょう。
作品制作と同様に、制作過程や作品のアピールをすることができるプレゼンテーションも、昨年同様、大野君が普段見せることのない力強く雄弁な語りを披露し、周囲をあっと言わせていました。
(プレゼンテーション)
前回も書きましたが、模型は、個人で作り発表することの多いものですが、この大会はグループで協力してアイデアを出し、一つの作品を作り上げていくという、新たな喜びを与えてくれるものでした。大会関係の方々に感謝いたします。
ハイスクール国際ジオラマグランプリのURLです。
http://hid-gp.wix.com/hid-club-house
〈模型部顧問〉